ぱとすの人

短歌同人誌「ぱとす」に掲載した文章や編集後記を公開します。

ぱとす2024年春号後記

 本年の「ぱとす」第一号をお届けします。今年から雑誌「ぱとす」は季刊になりました。復刊から二年半、隔月刊で発行してきましたが、つくづくこの雑誌が嫌になりました・・・・・・というのはウソで、バックナンバーをつらつら眺めるとまるで我が子のように愛しく思えます。私の人生の全てをかけて雑誌の編集に取り組む所存ですので、どうぞご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
 表紙の写真は大田区多摩川土手のガス橋緑地に咲いていた菜の花を撮ったものです。一月二十七日に撮影しました。早い時期に満開になったのは、周囲に日光を遮るものがなく、今年も暖冬だったからでしょう。二月に入ってからも記録的に気温の高い日がありました。今からもう今年の夏の暑さが心配になってしまうのは私だけではないはず。
 石川県能登半島地震から二か月が経過しました。少しづつ復興が進んでいるようですが、まだ断水が続いている地域もあるそうです。阪神淡路大震災は平成七年に起こりました。今回の能登半島地震は令和六年発生。震災は忘れたころにやってくるといいますが、元号が改まりしばらくして世の中が落ち着いてきたころに大地震が起きるのは、何か人知を超えた力が働いているのかと思ったりします。
 また、ロシアによるウクライナ侵攻から丸二年が経過。プーチン政権は国内で高い支持率を維持しているそうで、民主主義というのは戦争を防ぐことが出来ないばかりか、自分達のエゴで他国の人々を苦しめるダメな政治体制であることがはっきりしたと思います。今年は私たちの世界を取り巻くさまざまな欺瞞が暴かれる年になるでしょう。
(「ぱとす」2024年春号より)

「ぱとす」2024年春号表紙